この資格を取得する近道として、測量専門学校の土木系の学科(本校では情報測量設計学科がこれに該当します)を卒業すると、受験資格として必要な経験年数が短縮されます。
つまり、一つの学科を卒業することによって複数の技術資格が有利に取得できるわけです。 |
(1) |
職務の内容 |
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イ. |
1級取得者は、大規模な土木工事やダム橋梁などの高度の知識を要する工事の主任技術者等として工事の施工管理を行う。 |
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ロ. |
2級取得者は小規模の土木工事の主任技術者等として施工管理を行う。
(建設業法第26条関係) |
(2) |
資格 |
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建設業法第27条に建設業の行う建設工事に従事する者等について技術検定を行うことが定められています。
検定種目は、「建設機械施工」、「土木施工管理」、「建築施工管理」、「電気工事施工管理」、「管工事施工管理」及び「造園施工管理」の6つの種目があります。そして検定は、1級及び2級に区分して行われます。
このうち測量専門学校に関係のある「土木施工管理技士」については、受験に必要な実務経験年数が建設大臣の承認を得て次のように短縮されています。 |
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1級 |
… |
卒業後5年(2級検定合格後5年)〔法施行令第27条の4第1項〕 |
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2級 |
… |
卒業後2年(8年以上)〔法施行令第27条の4第2項〕 |
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(注)( )は建設大臣の承認を受けない場合の実務経験年数です。 |
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つまり、情報測量設計学科を卒業すると、実務経験2年で2級土木施工管理技士試験が、5年で1級土木施工管理技士試験が受験できるわけです。 |
下の図は、建設大臣指定学科の卒業者が土木施工管理技士試験の受験資格を得るために必要な年数です。
1級試験の受験資格を得るには、必ず7年以上必要ですが、2級資格の場合、大学より測専校の方が1年短縮されます。もし、指定学科以外からの受験では、2級を受験するには8年以上の実務経験が必要になり、1級を受験するには2級合格と5年以上の実務経験が必要になるので、最低13年の年数が必要になります。 |